白い花のミニブーケ

朝から蒸し暑くて、ペーパーを触る手がじっとりしてしまう季節がまたやってきました。

風がない日は窓を開けても湿気がじんわり入り込んでくるだけ、たまに風がふいたと思えば

暴風、と本当にこの時期はまいります。

 

鎮魂のミニブーケ

写真のミニブーケは長らく自宅レッスンに通ってこられている方の作品です。

Amebloに載せていた委託販売をお願いしている明るい色のブーケをご覧になって、

白系で作りたいとのご希望をいただいていました。

悲しいことがあり気持ちを落ち着かせるために白を、とのことでしたが、事情を伺うと

真っ白よりも少しだけ色を加える方がいいように思いました。

バラにもカーネーションにもうっすらとグリーンで着色し、同系色のリーフも控えめに

加えています。

ラッピングはご希望の色を2色使いで。キットでお渡ししたリボン以外に、ご自宅の

リボンも加えて下さりエレガントな仕上がりです。

ベージュの花や差し色の薄いグリーンの着色をしたことで、真っ白だけよりもきれい、

と嬉しそうにおっしゃっていました。

 

色とクラフトの持つ効果

いつもは好きな明るい色が、悲しい時はその天真爛漫さで悲しみを増幅させることも

あります。かといって無彩色が心を鎮めるかというとそうとも限らないと思うのです。

 

ご自分の手で一つ一つお花を作ることに没頭する時間。

出来上がったお花を見て、きれいだ、と感嘆する瞬間。

どちらの時間も少しずつ心がいつもの状態に戻っていく時間です。

その手助けになるのはその時ご自分でご覧になって「きれい」と思える色です。

この方も、完成したブーケをご覧になりながら、何度も「きれい」とおっしゃり

満足されていました。

 

悲しみを物によって消し去ることはできなくても、少しだけ慰められ満たされる

お手伝いをすることができるのが、様々な色の紙を使って無心に作るクラフトの

力だと思います。

 

こんな講座で作りました

手切りや着色が多いこと、見えにくいのですが小花も含めて花数が多いことから

本来バラやカーネーションなどを多数含んだこのタイプ、ボリュームのブーケはミニで

あっても二回講座を受講していただくことになります。

でも、作り慣れている方だったので、一回講座で初めての花や着色を優先的に作業して、

残りはご自宅で作って仕上げていただく形にしました。

この方法は、受講料が抑えられるのでお勧めです。

 

 

もちろん「あとは勝手に作ってね〜」と無責任な投げっぱなしにはしませんよ〜

このように「自宅仕上げ」の講座の場合はLINEやメールなどで送っていただいた写真を

もとにアドバイスをしたり、疑問点にお答えするフォローをしています。

 

ネットフォローが可能な方

どなたでも可能というわけではありません。

レッスン中に作ったお花とご自宅で一人で作ってみたお花との違いを感じられる方、

その部分を写真に撮れる方、が大前提です。

写真で拝見し修正が必要な点をお伝えしてもすぐにお一人でパッと直せないの方は

残念ながら向いていません。

まだ作り慣れていなくて基本的な修正点がいくつも出てくる、何度もやりとりが

必要になってしまう方も向きません。

 

静止画=写真で判断できるのは、ここがおかしいからもっとこうしたら、の部分

です。

例えば単調なカールをもっとリズミカルにすれば、と感じたときに指摘する修正

部分は一輪で複数箇所になります。その全部をご指摘しても、そもそものカール

する手の動かし方がおかしければきれいなカールになりません。

対面のレッスンだと手の動かし方を確認し、ぎこちなさの元になっている部分を

見つけてアドバイスできるので、結局はこの方が早くきれいに作れるようになり

ます。

(それなら動画を送るから〜)ということになると、もう通常のレッスンに近づ

いてしまいますよね。

受講料はあくまで材料費込みの一回2.5〜3時間の講座に対して設定しており、

ネットフォローはちょっぴりだけその延長、という位置づけです。

なので、こちらからこの方ならあとはご自宅でも大丈夫、と判断した方にだけ

作品に応じてご提案しているサービスです。