紫陽花とカエル

梅雨時はやっぱりこんな光景が思い浮かびます。近所のカエルは山ガエル

なので茶色い姿なのですが。

一人で歩けるのが嬉しくてどこまでもどんどん歩く下の子のために、

毎日2回のお散歩が欠かせない時期がありました。 週間天気予報を

チェックし、雨が降るとわかると本当にがっかりでした。

まだ一緒に遊ぶお友達もおらず、母子だけの雨降りの一日は煮詰まって

しまうことがあったのです。

子どもは雨だろうが外に出たがるので、思い切ってイチゴ模様のついた

小さな長靴と、お揃いのレインコートを買いました。

雨降りの日、積み木に飽きた子どもと一緒に雨の中の散歩にでかけました。

初長靴に初レインコート。雨がそぼ降る中、裏の里山は靄が小さな雲の

ようにところどころ浮かんでいて、濡れた土の匂いもします。

坂道に現れた小さな川をせき止め、山の擁壁の排水口からチョロチョロ水が

噴き出すのに手をかざし、藪草の葉先の水滴を落とし。

細長い巻き貝のような小さなカタツムリがいることに気づいたのもこのお散歩

のおかげです。

散歩の最後は家の前の大きな水たまりに入ってバシャバシャ遊ばせていました。

ビシャビシャに濡れて汚れても、シャワールームに駆け込める安心感があるので

私もニコニコ見守れます。子どもにとっても私にとっても楽しい時間でした。