生花に限らず、創作花を扱う方は今度はどんなアレンジメントにしようか
お花を前にして色々と考えるんじゃないでしょうか。
様々な形の器に活ける以外にもブーケ、スワッグ、リース、ガーランドetc.
季節の花を魅力的に暮らしに取り入れていただくために、一番素敵に
見えるよう頭を悩ませるわけです。
私自身が数あるアレンジ形態の中で一番好きなものはリースです。
(実はブーケとすごく迷うんだけど……)
20数年前に購入し今でも大切にしているパッチワークの本に、こんな素敵な
紹介を見つけたのがきっかけです。
I wish many happy returns of the day
このよき幸せに何回もめぐり会えますよう
(引用:こどものキルト・鷲沢玲子より)
この言葉に出会ってから、私にとってのリースが特別なものになりました。
当時住んでいた家の玄関ドアの脇に、赤い花を飾った大きなリースを下げ、
ゲートをくぐってガタガタ道を進むとカーブの先に見えてくる我が家の
シンボルにしました。
朝の「行ってきます」の声が、夕の「ただいま」につながると限らない国で
長らく仕事をしてきた主人です。
必ず元気で我が家に帰ってこれますように……。
何が幸せかはいろいろですが、「いってらっしゃい」と送り出した相手を
「おかえりなさい」と迎えられることほど幸せなことはない、と折に触れて
感じるようになりました。
今の家の玄関には、この活動を始めてから間もないころに作った
こんなリースを置いています。
朝出かけて夕に帰ることがどれほど幸せなことかを歌った、大好きな歌があります。
このことについてはまたいずれ書きたいと思っています。