嬉しかったこと

アザレア工房は「ペーパーフラワーのクラスで教える」、「私の作品を販売する」の二本立てで運営しています。どちらも工房のオリジナルデザインを使っています。

販売に関してはバズるとか供給が追いつかないなんてことはただの一度もありません。でもおかげさまでプチギフトに使えるものを何度も購入してくださる方、大切なアニバーサリーにぜひ、と選んでくださる方が増えてきました。また、葉っぱも含めウサギ、ネコ、アリスなど特定のキャラクターを探していた方などに好評のデザインを作り続けることができています。

ひらめいたカケラを拾う

商品の中から自分が欲しいものを選ぶのとは違い、定期クラスレッスンは何を作るのか知らないままに新しい回が始まります。(次回からお正月飾りを作りますよ〜程度はお伝えすることもあり)

長く続けているクラスなので、もう何度か書いていますが同じものを作らない、新しい技法や久しぶりの技法を入れるなどいくつかの縛りがあり、すんなり決まることが少なくなってきました。
でも小さな頃から楽しんできた、そして今も暇を作っては楽しんでいる数々の手芸にだいぶ助けられています。今年のハロウィン用にクラスで作った「小さな魔女」は試作品に納得ができず。
作業工程を分解しているうちに、子どもが大事な大会前に作ったてるてる坊主が目にとまり…。

このてるてる坊主は(いつまで置いてるのかなぁ、次の大会までかなぁ)なんて目の端に入った時にぼんやりと思う程度のものなんですが、魔女制作の楽しさや自由度に悩んでいた時に(使えるかも)と閃きました。この閃きが使えるかどうかは、やってみないとわからないし、失敗することも割とあるのですが、今回はうまく拾うことができました。

この魔女デザインも大事な工房オリジナルとして、長く作っていけたらなと思っています。

嬉しかったこと

「今回はこれを作ります」とお披露目した時に喜んでもらえれば、そこからの数回のクラスも楽しく参加でき、完成の暁には大きな満足感、その後もご自宅に飾ってご家族に褒められたり、写真を送ったお友達に感心されたり、そんな報告をクラスで聞くのは嬉しいことです。

今回の「小さな魔女」についても過去ベスト3に入るんじゃないかというくらいに嬉しいお話がありました。

お家に連れて帰った魔女、クラスで仕上げはしたけれど眺めているうちにもう少し手を入れたくなり、カールを加え、前髪を作ってみたそうです。
ーーー「あたしだってパーマかけたいの」「美容院じゃなくてビュウティサロン、
お姉さまたちと同じ」
小さな魔女にはまだ早いと諭したのに、おしゃまで頑固な彼女のことだから、
さっさと自分でヘアサロンに行き、パーマをかけてきちゃいました。
魔法も練習したから今年のハロウィン集会でみそっかすになる心配なし、と
すごく張り切っています。ーーー

ご自身が作った魔女にストーリーが生まれていました。

こんなに嬉しいことはありません。習ったものではあるけれど、世界に唯一無二、ご自身だけの作品です。こういう瞬間を見せてもらえるのは講師業冥利に尽きる、嬉しい出来事です。