ガーランドの話1) 〜 ガーランド以上のガーランド

霜月らしい、キリリとした朝が続くようになりました。

起きるのが日々億劫になるところを、なんとかふんばって、エイヤッと布団を跳ね除けています。

今年はガーランドをたくさん作っており、改めてガーランドを飾る楽しさを考えることが多かった

気がします。

ガーランド以上のガーランドって

Azalea工房の作品を販売するようになってから何年か経ちます。 始めた当初は商品のラインナップと

それぞれの適正価格の二つについて迷うことがありました。

価格については正解がないので今後も自分で考え続けるしかありません。 ラインナップについてもア

イディアが湧く一方で、アザレア工房らしさをどう出すかを考えていました。

その結果、気軽に飾る、気軽に贈れるものをと意識していくつかの柱が生まれました。

そうして絞った商品群の中で大きな柱の一つが「ガーランド」です。

Azalea工房のガーランド商品説明で必ず記載するのが、「ガーランド以上のガーランド」。

センスに欠ける直球な説明ですね。

簡単にいうと、ひもでつながったガーランドとしてだけでなく、パーツ単品で飾ることもできる、

グリーティングカードにしたり、額に入れたり、と使い方は自由ですよ〜というコンセプトです。

長持ちするからこそ

紙は故意に損なおうとしない限りは、特別なお手入れをしなくてもかなり長持ちします。

季節に合わせたデザインのため、お部屋に飾るのは長くても数ヶ月、となると一切のお手入れを

せずともさほど埃はたまりません。

そして、色褪せもないまま、次のシーズンまでお休みしてもらうことに。

何年もこんな状態なので今風に言うと「コスパがいい」のが嬉しい特長の一つになるかと思います。

(でも、コスパ、この言葉は苦手かも)

でも、そろそろ別のものを飾りたいなと思ったときに、まだまだ傷みがなく状態のよいものをどう

したらいいか、迷うことはないですか?

十分楽しんだからそのまま廃棄します、も勿論アリですが、紙の使い勝手の良さを活かして

別の形で楽しんでもらえたらと思うのです。

つなげて使うだけじゃなく、ひとつひとつのパーツが独立して使えれば楽しいかも♪

そう考えてパーツ1つでも飾れるような、何通りにも使えるように意識してデザインした結果が、

「ガーランド以上のガーランド」です。

飾りたい場所はいろいろだから

お客様によって飾る場所はさまざまです。

壁いっぱいに広がるガーランドはお部屋の雰囲気を一変させる力があって素敵ですが、その一方で

非日常感が出やすい気がします。 お誕生会や季節の行事など家族やお友達を呼んで集うときのため

のガーランドといえるかもしれません。

非日常っぽさを目立たせすぎず、でも季節のイベントを楽しむインテリアになる、この二つを叶えら

れると考えたのがお届けしているガーランドのサイズです。

通常は室内ドアに飾るのにいいサイズ感でデザインしているので、さらに広いスペースの場合は

物足りないかもしれません。 そんなときはパーツとパーツの間を数センチずつ広げるとうまく収まり

ます。 さらに広げると、こんどは間が抜けた感じになるかもしれませんね。

そこで、お手持ちのリボンなどを間に下げてみると華やかさも加わって新鮮な感じに。

軽さを活かして一つずつのパーツを壁にリズミカルに配置してマステで留めるのもいいですよね。

特にお気に入りのパーツなら、シンプルな額に入れても素敵です。

物語が生まれるガーランド

もう一つ、意識しているのが「物語が生まれる」ガーランドを作ることです。

例えばクリスマスやハロウィン。そのイベント時期だけ飾って楽しむガーランドの他に、特定のイベ

ントではなく、好きなデザインだから飾るガーランドがあります。

アザレア工房でいえば、「森うさぎシリーズ」や「不思議の国のアリス」などがそれにあたります。

このタイプのガーランドを作る時は、予め物語を考えてからデザインするようにしているのですが、

これについてはまた後日。