久しぶりの季節のペーパーワークを投稿です。
今年はあっさりとした七夕飾りです。
デザインするときに気をつけること
作り慣れた人がたっぷり時間をかけて作るデザインと違い、
季節の飾りはペーパーフラワーのエントリーモデルの花を使い、
大事な技法を幾つか体験していただけるように考えています。
2時間単発講座で完成するもの、初心者さんでも簡単に作れるもの。
そして七夕を含めて7月のお部屋を飾る、涼やかな雰囲気のもの。
そんなことを念頭にデザインしてみました。
笹の葉は以前にカルチャースクールでも制作していただき好評だった
ものを更に小さくリサイズしています。
カットして色付けし、茎を作り、としていると全く2時間では終わらない
ので、必要な笹の葉を全て準備し、講座では組み立てのみをすることで
時短にしています。
簡単すぎ?
実は細くて短いワイヤーをフローラテープできれいに巻き止めていくのは
慣れていないとなかなか難しいのです。
一枚ずつの笹の葉を3枚、5枚、とまとめるのに5分10分というわけには
いかないのが実際のところ。
キットを準備するときは、事前に作りながら各工程の時間を計っています。
何年もこの準備をしているので初めて作るものでも大体の見当はつきますが、
時間を計ることでタイムスケジュールを組みやすくなるのが大きな利点。
この調子ならのんびりお話をしながらでも大丈夫、
このペースなら「さ、手も動かしましょう♪」とお声がけしようかな、
と無理なく進めていける安心感があります。
梶の葉について
今年はあっさりと涼やかなデザインを、と思い水引も淡く軽やかな色を
2色使って簡単に丸めたリースを土台にしています。
トップに笹を配置し、五色の短冊の代わりに五色のシンプルな花を。
シンプルではありますが、花芯には目立ち過ぎぬよう同色の小花を重ね、
キラリと小さなラインストーンを星のきらめき代わりに置いています。
それだけではあっさりとしすぎに思え、なにか関連のある葉を足したいと
思い調べましたら、梶の葉について知りました。
楮などと同様に和紙の原料として使われる植物の一つで、昔は短冊の代わりに
梶の葉に墨書して字の上達を願ったそうです。
近所に生えている桑の木と同じで一本の木に様々な切れ込みの葉があるのも
面白く、この梶の葉を3枚フリーカットして笹と一緒に飾ることにしました。
七夕の小さなリース
あっさりと涼やかに。
七夕の日だけでなく、7月を通して飾っていただけるような小さなリース
が2時間弱で完成し、それぞれのお宅の壁を飾ることになりました。
今回初めて知った梶の葉が気に入ったので、来年はもう少し梶の葉を
フィーチャーした七夕飾りにしてみたいなと思いました。