あっという間の4月です。
新年度が始まり、新しい環境での生活を始めた方、
短い春休みに新しい生活に向けて模様替えをする方も多いのでは。
ご紹介が遅くなりましたが、こんなリースを作ってみました。
リースというと、普通はつるや枝、スチロール、ワイヤーなど素材は違っても
土台となるものがあって、そこに花や葉などを取り付けていきますよね。
今回ご紹介のこのリースは、一枚の紙を土台にしています。
このため、土台の力を借りたボリューム感ではなく、花葉の形や色の力だけで
ボリュームや奥行きを出すようにしています。
余計な土台を使っていないので、直径22cmのサイズながらとても軽いのが特長です。
フラットリースと名付けてみましたが、ぺたんとした平面ではなく、ご覧のように立体感が
十分にあります。
ちょうど絵を描くときと同じように例えば葉だけでも何色かを使い、更に軽くカールさせて
重なりをつくっていきます。
花弁も葉も、一つひとつの立体感はさほどではないのですが、重なりができるように配置
することで、光の当たり具合によって影が落ち、元々の色に複雑な色の変化を加えることが
できます。
厚みがないので軽やかでありながらも、たっぷりと量感を感じさせる陰影のマジックを駆使した
フラットリースになったかな、と思うのですがいかがでしょうか。
こちらはいつものように、CreemaとMinneのAzalea工房にて販売しておりますので
ぜひご覧くださいませ。
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枯色ですっきりとしていた周りの里山がふんわりと柔らかな薄桜色に色づいた光景を目にして、
大変な生活の始まりとなった昨年の春、切ない思いで眺めた春の山を思い出しました。
先月、桜の蕾がほころんだ暖かく晴れた日に子どもが卒業式を迎えました。
記念写真撮影の密を避けるために卒業式の立て看板もなく、親子も時間差での登下校、
在校生の姿もなく、歌も事前に録音したものを流す、という異例づくしの式。
それでも羽ばたいていく子らを出来る限りのエールとともに送り出そうと知恵を絞った
卒業式にしてくださった学校には本当に感謝でした。
晴れやかな顔でいる子らを見ながら、この笑顔がこれからもたくさん見られるようにと
願いました。