すずらんのミニブーケ

好きな花はいくつもありますが、その中の一つがすずらんです。
おとぎ話の中の女の子が着ていそうなふんわりちょうちん袖に見える花が
なんともいえず愛らしいですね。
つややかな緑の葉から並んで顔を出している様子は、小さな子ども達が
賑やかにおしゃべりをしながら歩いているようで、見るたびにニッコリ
してしまう花です。

結婚する際に友達がすずらんだけを束ねたブーケをプレゼントしてくれました。
記憶と写真だけに残るブーケの一部だけですが、作ることができて嬉しいです。

幸せの小さなブーケを


さて、この特徴あるコロンとまるい花をファンシーペーパーで再現するのは
至難の技です。伸び率が低い一枚紙を丸めるには限度があるからです。
そのため、切込みをつけたパーツでそれらしく見えるように作っています。

新しい花を作ってみる時に気をつける点は人それぞれだと思うのですが、
私の場合は、「できるだけシンプルな型を使い、平易な作業で作れる」ことを
目標にしています。
そして、作りたい花をよく観察し、特徴の中でも自分が強調したい点を
選び出します。
今回のすずらんならば、「ふんわりころころ丸い」「でも先端はわずかに反っている」を強調して作ることにしました。
その代り、「壺型の花」「先端はつぼみや小さめの花だったりもする」「花首の根本の小さな突起」「花芯」などは再現せず、突起だけは花姿にリズムとアクセントをつけるためにデフォルメしての再現です。

ペーパーフラワーはアイディア次第で無限に創作花を生み出せます。
実在の花をモデルにする時は、そっくりさんを生み出すのではなく、花の特徴の
中から自分が好きな部分を選び、紙でどう表現するかを楽しんでいます。

このすずらん、花部分はさほど難しくないのですが、一つ一つの花首のなめらかなカーブ、フローラルテープをしっかり巻くことなど、小さな花ということもあり、手慣れていないと少々手こずる花です。
そのため、講座での利用はもう少し手順を研究してからにすることにしました。

お気に入りのソーサーと