ハート型のリース

 

季節外れなリースの理由

「季節を彩る」を掲げてオリジナルデザインを考えるようにしているのですが、

どうも今年は例年のようないかにも夏感満載!な作品をまとめられずにいました。

夏の色、夏の花のアイディアストックはもちろんあるのですが、形が決まらず。

夏らしいものとしては過去に麦わら帽子、フレーム、アレンジメント、ブーケを

制作しているので、今年は貝殻をメインにした作品を予定していました。

が!肝心の貝殻が予算内に収まらず、講座向けにはご用意できませんでした。

来季はもっと早く手当しなきゃですね……。

そしてさらに連日のこの暑さ。

いかにも夏っぽい明るくポップな色が眼に強く響き、余計に暑さを感じてしまい

ました。

ペーパースウォッチ(手持ちの色サンプルをまとめたもの)をパラパラしながら

気になる色をピックアップしたら、深層心理の為せる技か、穏やか〜和み〜な

色ばかりに。

というわけで、夏らしくない(むしろ春っぽい?!)リースになりました。

 

可憐な小花の登場です

大きくて華やかなバラを作るのも好きですが、メインのお花の魅力をアップ

させるには添えのお花達も大事ですね。

そんな時によく使うお気に入りの小花が何種類かあるのですが、

今回は3種類ほど新しい小花を作ってみました。

どれもこれからのAzalea工房の作品にたくさん登場させたい愛らしさ!

ひらひらと風に揺れるシーンが思い浮かぶ、かわいい小花達です。

 

花芯のペップは年代物

亡くなった私の母は40年近くも前に、リボンフラワーやペーパーフラワー

(クレープペーパー)の先生をしていました。

遺品整理の時に、小箪笥一杯の美しい幅広のリボンや小箱一杯のペップ類、

リーフなどの副資材を見つけました。

一部は経年劣化で傷んでいたのですが殆どのものは状態もよく、処分するに

は忍びないけれど、私も保管場所の余裕がなくそのままにしていました。

 

しばらく前に風を入れに実家に行った時に再度それらを見てみたところ、

実にいい色合いのものばかり。

工房には私自身で購入したペップも引き出しにたくさんありますが、これは

アンティーク調の花を作るのに向いていると思い、今回始めて使いました。

使い切れず遺された資材を加えることで、奥行きのある色合いの

穏やかなリースになったと思います。

 

リース台のこと

Azalea工房では100均のリースも、メーカー品の高級(?)なリースも

作品に応じて使っています。

それとは別に、自作のリース台も何種類か作っています。

自作の良いところは、やはり太さ、色、形、サイズなど全てを好きなように

作れるところです。

自然素材のリースは、ひげ根やカスレなども含めてその質感ごとお花と

合わせて作品にしたい場合には最強です。

反対に、お花の存在をメインに打ち出したい場合は今回のようにリース台が

悪目立ちしないよう、ひっそりと裏方に徹するように作ってしまうのも

手です。

気軽にササッと好きなサイズと形で作れるこの方法、とても気に入っています。